嚴島神社摂社大元神社拝殿の当工事は、これまでの工事と同様に素屋根を組み日本伝統工法で保存修理を行いました。
保存修理として平成29年1月より8月にかけ、屋根葺直し、床・壁の木部補修、床下の調整を行いました。
大元神社拝殿には奉納などで多くの額が掛けられています。工事により外された額は年代別に分類・調査し、工事中は
保管され、修理工事後に掛け直しています。
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施工前
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工事中の素屋根
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完了
屋根工事【こけら葺】
屋根のこけら葺は耐用年数を25〜30年として、計画改修が行われています。サワラ材を使用し、長さは一尺五寸(45cm)、 手作業で割るため厚さは3〜5mmと均一ではありません。その板を5段重ねになるように、ずらして葺きます。
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こけら葺
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ケラバの納まり
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軒先の納まり